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  • 2013.04.05 Friday
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原恵一講座レポ(2)『クレヨンしんちゃん』〜『戦国大合戦』まで

2月21日に東海高校で行われた、 原恵一監督の講義のレポートの続きです。
今回は、「クレヨンしんちゃん」スタートの頃からのお話からです。


『21エモン』の終了後に始まるアニメの監督は、本郷みつるさんでした。
本郷さんには別にやりたい作品があったそうですが、シンエイ動画側が決めた作品が、『クレヨンしんちゃん』でした。
このとき本郷監督は「半年もたせてくれればいいよ」と言われていたようです。
原監督は、演出として参加することになりました。

本郷監督は、コンセプトとして「簡単な絵で、わかりやすいものにしよう」としました。
それゆえに原監督は、「全然(やっていても)面白いと思っていなかった。」とはっきりおっしゃっていました。
しかし、『クレしん』は大ヒットし、毎週視聴率は上がってゆき、30%は超えなかったけれど、それに近い数字を記録しました。原監督は、自分がウケるとは思っていなかった『クレしん』がヒットしたことにショックを受けたそうです。

当時の子供たちはしんちゃんの真似をするようになり、「街中しんちゃんだらけになった」と原監督も思うほどの社会現象に発展しました。
このことについて原監督は、「矢島晶子さんの声によるものが大きかった。子供たちにとって、自分達の仲間がやってるような声だった」と話しています。また、現在のしんちゃんの声と第1回の時の声の違い、話すスピード、量が増えたことには、声優と刺激しあいながら作っていたから変化していったのではないかともおっしゃっていました。
アニメ自体も、最初はしんちゃんが何気なくやったことに、オトナたちが大騒ぎするというのがメインでしたが、次第にいろんな要素が加味されていきました。

1993年、『クレしん』まさかの劇場版が公開されました。第1作目の『アクション仮面VSハイグレ魔王』(原監督:「口に出すのが恥ずかしいタイトルばっかり」)は、本郷監督と絵コンテを分担して描き、演出を担当しました。
最初は普段は日常の、それも1つの家庭を舞台にした『クレしん』をどう映画にするか相当悩んだそうです。なんとか、劇中劇の「アクション仮面」を広げていくストーリーにして完成させました。
そして、この映画も大ヒットを記録。夏休みの公開中に、ゴールデンウィークに第2作を公開することが決まりました。これも誰も予想しなかったことだったようです。
第2作『ブリブリ王国の秘宝』からは、脚本を作らず、絵コンテから本郷監督と分担して作るというスタイルになりました。
その後、本郷監督が抜けて、1997年の『暗黒タマタマ大追跡』から劇場版の監督も務めることに。

しかし、1999年公開の『爆発!温泉わくわく大決戦』(原監督、この作品のタイトルを「わくわく温泉・・?みたいなタイトルの映画・・」と、ちょっと忘れかけてました(笑)。でも結構好きな作品なんだそうです)まで、興行収入は下がり続けていました。「今まで自分の趣味ばかりやってきたから当然」と原監督は思っていたそうです。
そして、「次の作品はちゃんとしんちゃんを主役にして、本当は子供向けは苦手だけど、子供のために作ってみよう」と決めたのです。
上映時間、期間も短くして、コストを減らして完成した『嵐を呼ぶジャングル』は、結果的に前年よりも成績がアップしました。

それにより、次の年も映画を続投することに。そしてついに、原監督にとって「転機になった作品」の、『嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』、『嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』が生まれます。

『オトナ帝国』は、当初は「作り始めて後悔した。これでは映画にならない」と思っていたそうですが、徐々に、真面目な態度で、誠実に自分と向き合って作っていくようになったのです。
最後のケンとチャコが飛び降り自殺をしそうになる場面は、最後まで葛藤していたようです。「子供向けの映画でやっていいのかとかなり悩みました。でも、映画としてはその方が良くなると思った」と、当時のことを振り返っています。ただ、「しんちゃん」じゃないものを作ってしまったという思いもあったようです。

『オトナ帝国』が完成し、スタッフ内の試写会が開かれました。このとき、エライ人達は結構戸惑っていたそうです。
製作に関わったスタッフからは好評だったようですが、「できちゃったものはしょうがないね」と言われたり、プロデューサーはTV局の人から「こんな不愉快な映画は初めてだ」と言われてしまったようです。

しかし、一般向けの試写会で原監督は、「意外と子供たちは飽きていなかった」のを見て、また、映画に出てくる古いものについて聞いている子供と、それを説明している父親の姿を見て、「いい風景だと思った」そうです。
原監督はそれを振り返り、「一般の人は、『オトナ帝国』も『しんちゃん』として見ていた。この時のことは大きかった。」とし、TV局の人が言った事に対し、「『しんちゃん』の枠をせばめている。作品を枠で考えるのはやめよう」と思ったのです。
結果、『オトナ帝国』は大人からも高い評価を受け、ヒット作になりました。

そして次の年、『戦国大合戦』。『オトナ帝国』のヒットにより内容の自由度も上がっていたので、原監督は、あまり子供向けではやらない、時代劇をやることにしました。
初めから「みんなに「えーっ」と思われるもの」を作る気だったんですね(笑)

その予想通り、又兵衛の死については周りも拒否反応を示したようです。しかし原監督は「そこをやらなきゃ意味がない」と思っていました。そこで、原作者の臼井儀人先生に聞いてみる事になりました。
すると臼井先生はあっさりと「これでお願いします」と言ったそうです。(後に臼井先生も徳郎さんの死を扱っていますね)
原作者のOKが出たのでなんとか話は決まりましたが、原監督は「決定後もぐちぐち言われた」そうです・・。

とはいっても、『しんちゃん』なので、ギャグは必要不可欠。原監督もそれは考えていたそうで、「シリアスとの切り換えが大変だった」とおっしゃっていました。ただ、「今までずっと子供向けのアニメをやってきたから、最近の大人向けや深夜アニメをやっている人よりは有利だった。」とも語り、「子供を喜ばせるという配慮が、作品のバランスをとるのに役に立った。」のです。

と、ここで、司会から『戦国』の実写化について聞かれていました。
原監督:「ずっと冗談だと思ってた。この間、山崎貴監督に会って、「ホントに作ってるんですか」と聞いて、「作ってますよ」と言われたから、本当らしい」
また、山崎監督と会う前に脚本が届いたそうで、「(『戦国大合戦』と)意外と同じ流れだった」とのことです。一応恋愛中心になってるようですが。
「もちろんしんちゃんみたいなヘンな子は出ません。」とのこと。それは良かった(笑)
また、タイトル(「BALLAD」)や、出演者(草なぎ剛、新垣結衣)の名前も出し、「是非見てください(笑)。別に俺(「僕」じゃなかったような・・)が宣伝することもないですが」ともおっしゃっていました。

(続く)

※この記事は映画『BALLAD』公開前に書いたものです

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